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キリン園

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工場研修で絶対にやってはいけないこと。メーカーに勤める僕が工場長に言われた言葉。

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大学卒業後、僕は製造業の会社の企画職として働いている。いわゆるホワイトカラーというやつ。

それで、製造業の会社ってどこもそうだと思うんだけど、入社直後に「現場(工場)研修」があるのね。

要するに、「自社の工場で作業員として働き、製造の流れや製品への知識を深めましょう」という現場実習。

 もうね、地獄だったよ。体力的に辛すぎて。

研修後の感想は、同期社員全員「ここで働くのは無理」だった。

まぁそのへんはまた別の機会に記事にするとして。

 

工場研修へ向かった僕達

新卒入社後、4月の一ヶ月間は本社ビルで座学研修、5月からは工場にて約3週間の現場実習という流れだった。

僕たちはバスに乗せられて工場へ向かう。会社の先輩たちから、キツイという話は聞いていた。地下労働に向かうカイジのような気分だった(カイジ読んだこと無いけど)

 

工場に着き、まずは座学研修を行うとうことで、広めの会議室のような場所に集合。

工場の概要、製造の流れ、使われている技術について(聞いても理解できない)、現場での注意点、安全への取り組みなどなど、一通り学ぶ。

そして座学研修の最後は、工場長の話だった。

 

どんな人なんだろう、とちょっとワクワク。僕の勝手なイメージで、体格はムキムキ、どぎつい言葉遣いの荒々しいおっさんが出てくるかと思ったが、実際は違った。

 

身長160cmくらいの小柄なおじさん。優しい目。柔らかな語り口で、喋りも上手い。どんどん引き込まれる。

 

あぁ、やっぱり出世する人って違うな、と。

 

工場長が語った言葉 

工場長のお話の中で、印象に残っている言葉がある。

 

「大卒の君たちは、たぶん研修が終わったら工場の人間と話すことなんて無いだろう。せっかくだから、現場の人と色んな話をしてみな」

 

「ただ、ひとつだけ気をつけて欲しい」

 

工場長は、続けてこう言った。

 

「ここで働いている人に、給料のことは聞かないでくれな」

 

30人ほどの同期メンバーは、一様に沈黙した。

そして、理解した。 

 

僕達が高い給料をもらう、ということ。

切なかった。

工場のトップから、そんな言葉を言われるとは思わなかった。

 

この工場で働いている人は、おそらく全員が高卒で入社した人達。

大卒として入社した僕たちは、研修期間だろうと、大卒としての給料がもらえる。

 

それはきっと、高卒で何年も働いてきた人達と同じくらいか、もしかしたらそれ以上なのかもしれない。

それを当たり前と捉えるか、理不尽だと捉えるか。

 

上で書いたように、工場での労働はかなりキツイ。体力的にも、環境的にも。それでいて、給料の伸びには差がある。

「お金をかけて大学に入って、勉強して、卒業をしたのだから、そんなの当たり前」という気持ちもある。でもあの研修以来、「大学に行かなかったのが悪い」という言葉は、簡単に言えなくなった。

 

僕の向かいの席で、毎日ネットサーフィンしてサボってるおっさん社員を見ながら、そんなことを考えた。

 

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